日保の会報3号に猟能研究会の結果報告が載っておりましたな。
先生方は、いったいどう評価するんだろと、載るのを待っておりました。
それまでは、このブログであれこれと書くのは控えようとも。
三重の練習場は、とてもとてもムツカシイ場所ですわ。
ブッシュを一部刈ってくれたとはいえ、
いのPなんてどこにいるのかわからんくらい藪深いグランドでした。
ムツカシくないと練習にならへんもんな。そりゃそうだ。
しかも、実践の山では、獲物が辿った足取りも匂いを取りながら
追えるかもしれないけど、ここはすでに、
そこかしこにいのPの匂いが落ちています。
もはや視覚と聴覚に頼るしかない状況ですが、ブッシュに阻まれている。
どの子もとても迷っていました。
やっぱ評価もままならなかったのね。
ムツカシイ場所でも捜索して猟能を発揮しなければいけないものだと
思っていましたし、それが出来なかったので、評価がとても低く、
先生方は非常に情けなく思っておいでだと心配しておりました。
この日はとても暑い日でした。
暑いのは、人間や犬だけじゃない。
いのPだって暑いから、ムダに逃げ回るわけもない。
30kgほどのいのPは、後半の経験有りの中型の番になる頃には、
たいがいここいらへんに逃げ込んで
危険を察知しない限り動きませんでした。
たぶん実猟犬ではないかと思われる子は、この藪をめがけて突っ込んで、
低く唸る声がしたので、お!絡んだか?と思われましたが、
すぐに追い出されるように放り出されていました。
少し絡みがあった子が2頭ほどいたように記憶します。
怪我をしたのではないかと先生がしきりに心配をしていましたが、
大丈夫のようでした。
緊迫したのは、それだけです。
それほどみんなわからないのです。
持ち時間、1頭5分ほどですし。
普段はフツーの道を散歩しているだけの子たちがほとんどだもの・・・・・
さて、うちの翔ちゃんはと言うと。
翔は動き回るうちにいのPの所在に気づいたと、とうちゃんは言います。
とうちゃんは、先生に衝立を渡され、これでいのPをぼったれと。
いのPが動けば翔は必ず追うはずです。
とうちゃんは、この藪に向かって
「翔!突っ込め!」と号令をかけました。
しかし、翔は・・・・・・・・・・
「おとーしゃん、
今日はやめときましゅ」
と、のたまいやがった!
その一部始終をかあちゃんは見とりましたわ、汗
前回訓練に来た時は、ブッシュはすごかったのですが葉っぱがわりと落ちていて
うっすらとモノカゲがわかる感じでした。
いのPを思いっきり追ったのがとても楽しかったようで、
次の日からなんて、背の高い草が生い茂った休耕田を見つけるたびに
突っ込んで行きたくって仕方ないらしく、制止するのに苦労しました。
それなのに。
今日は行かへんのかぁ・・・涙暑いもんなあ・・・・
それに終わりの笛鳴ってまったし・・・・・・・
そんなこんなで、ものごっつ不完全燃焼なまま終了しました。
まあ、いい方に考えれば、無茶はしない冷静な性格ってことで・・・・・笑
希望を言いますとですね。
開催時期を考慮していただけないでしょうかねえ。
それに出来ればもっと回数を増やしてもいただきたいですわ。
猟師さんから見ればナマッチョロイかもしれませんが、
初心者でも徐々に猟能を磨ける機会があるってことはとてもありがたいのです。
猟能研究会に参加すると必ず「展覧会もやって猟能もやるんか!!」と
不思議そうに問われます。
日本犬の在り方は、展覧会重視ではないはずです。
日本犬を保存してゆくということは、
日本犬の本質と、本来持つ繊細な機能美を保存するということだと思います。
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